おんさ

伝えたいことの1/3も伝わりません

レインツリーの国

 
先日レインツリーの国を見てきました。
私はキスマイファンですが玉森担ではないということもあり元々は見るつもりは全くなかったのですがキスマイファンである私のことを思ってか、母親が「せっかくだしこれで玉森くんの映画観てくれば?」と無料券を渡してくれたので、それじゃあ観ようとなって見ることに決めました。
 
(お金払わないで見るなんて…!と思った方いましたらすみません…)
 
レインツリーの国は原作は全く読んだことはなかったのですが、先日バイト先の後輩にヒロインが難聴であることをナチュラルにネタバレされてしまい()その情報を踏まえた上で観ました。
 
まず観終わった感想としては「思っていた以上に心温まる素敵な映画」でした。映画中ほぼほぼ泣いていました(笑)
というのも正直に申しますと私は玉森くんの演技もそれほど期待していなかっましジャニーズが主演の映画なんだしどうせ恋愛キャピキャピな感じなのだろうと身構えて観たからです…。
 
けれど、観てみると恋愛映画という要素は薄く、表現の仕方が非常に下手なのですが、難聴という障害を持ったヒロインの成長物語のように感じる映画でした。つまり私の中ではヒロインのひとみさんが主役だと思いました。
 
ヒロインことひとみさんは15歳という青春真っ只中な中では事故で耳に障害を持ってしまったということもあって随分と卑屈でネガティヴな性格です。
 
「健常者のあなたは、障害者である私に同情して優しくするでしょう。上から目線で。そんな自分を善人だと思って酔いしれるんだろう(ニュアンス)」
こんなことを言ってきてわたしも思わず「いやいやいやいや、そんな卑屈な…」と思ってしまったが私も健常者なのでヒロインのこの気持ちを理解するのは難しいことだと思いながらも内心「まじか…」って思うところもあって、だけどそのあと伸がそんな卑屈なヒロインに対して
「ただ色々あなたのことを知りたいだけ。そんな風に自分のことを思われてると思うと自分も人間だからムカつく(ニュアンス)」
というような返事をしたときはけっこう胸がスカッとしました← 
 
(私自身も思ったことや言いたいことがあったら割とはっきりと言ってしまう性格なので伸に共通するものがあったからかもしれません)
 
でも、このように恋愛偏差値が低い者同士で、ひとみなんてとてもネガティブだけど、お互い言いたいことがあったらはっきり言う、という2人の性格だったからこそこの2人は結ばれたのかなと思います。どちらか一方がそういうタイプじゃなかったらきっと結ばれていなかったでしょう……←
 
この映画で私が1番好きなシーンは伸とひとみが大阪から東京に戻って駅前で別れた後にひとみが電車に乗っているシーンです。
最初ひとみは窓に映った髪を切った自分を見て耳についている補聴器のことを気にします。そこのシーンではそれを伝えるために電車に乗ってる人たちが映ります。けれどひとみはそんな周りは気にしないと言わんばかりに髪をまた耳に掛け直します。そのときに映ったひとみの表情がすごく今までのネガティブで卑屈な感じから一気に自信に満ちた良い表情をしててすごく印象に残りました。(まりやちゃんすごくすごくかわいかったなぁ〜〜)
 
私はこのシーンが流れた時はひとみがまた補聴器を髪で隠してしまうのではないかと思ってしまったのでハラハラしてたので良い意味で裏切られたので見ていてほんとに気持ちよかったです。ここのシーンが最初に言っていたひとみの成長物語の完結なんだと自分の中では思っています。
 
本当のラストシーンでは自信に満ち溢れたひとみが伸の方に走り寄ってクリスマスツリーの前でキスをして終わるっていう最後の最後で超よくあるジャニーズが主演の映画って感じだったのですが(笑)それも自信をつけたひとみのその後を勝手に思い浮かべるタネになるのかな〜なんて思ったりしました。
 
最後のエンドロールではキスマイの歌う最後もやっぱり君が流れて、映画館でキスマイの歌が聴けたことに感慨深くなりました。
 
以前からTwitterでもわたしはこの曲がとても好きとよく言っていました。それはわたしが大好きな「ひとりぼっちのハブラシ」という曲を作曲していたつんくさんが作った曲だったからです。
10月にSONGSという番組でつんくさんがゲストだった回があって、私は別の目的でその番組を見ました。それを見たことでつんくさんが声帯をとって声を失ってしまって1人の障害者という立場の人間になってしまったこと、そしてそんな中で最後もやっぱり君という曲を作ってくれたということを知りました。つんくさんと家族の話のところでは見てて涙が止まらなくなりました。皆さんにも見ていただけたらなと思ったし、なによりキスマイのみんなに見てほしいなと思った番組です。この番組を見て最後もやっぱり君が益々好きになりました。
 
なんだかすごく話が逸れてしまったのですが、SONGSを見て、レインツリーの国を見て、なんでこの映画の主題歌をつんくさんに作ってもらったのか、なんでこの曲の振り付けは手話になっているのか、ということが分かったというか私が勝手に感じていた伏線が回収された気がします。
 
最初から最後まで本当に素敵で心温まる映画でした。私が応援してる人のグループのメンバーがこんなにも良い作品に携えているのはすごく光栄なことだなぁと思います。玉森くん、すごく頼もしい存在だなぁと思いました。この作品を観ることができて本当に良かったです。ありがとうございました。